2005年05月01日

哀しみのロックンローラー、ロイ・オービソン

最近ピーマツヤ関連で、家でPCで作業することが多く、そのあいだずっと音楽を聴いている。ジャガーのリピートも疲れてきたので、そっと心を潤す音楽をひとつ。

Mystery Girl
Mystery Girl

ロイ・オービソンは、50年代に活躍し、エルビス・プレスリーとライバルとされた人気のロックンローラーだ。有名なヒット曲は映画でも使われた「プリティ・ウーマン」。

しかしオレは彼の作品は、黄金期よりも晩年の作品が好きだ。度重なる家族の不幸など、悲しい出来事が多かったロイ・オービソンは、80年代後半に、その悲しみ、孤独、せつなさを、ロッカ・バラードにせいいっぱい想いを込めて歌った。

のどを鳴らし、こぼれそうな涙をこらえ、咽ぶように歌う彼の独特の唱法は、聴いている人の目にも涙が浮かぶ。全身を震わせて体中から搾り出される感情をすべて声に表現し尽くした魂のバラード。悲しみや切なさだけではない、悲しみを乗り越えてこそ実感できる幸せや喜びも歌で表現した。

英語をすぐさまヒアリングできないオレは、歌詞が聞き取れないはずなのに、彼がなんて歌っているのかわかる。それほど彼の声の表現力は卓越していたのだ。

ロイ・オービソンは1988年に他界した。このアルバム「ミステリー・ガール」は彼のラスト・アルバム。彼の黄金期のベストはたくさん出ているけど、80年代後半に録音された作品に限る。晩年の作品は廃盤になったり復活したりで、いつも手に入るとは限らないんだけど、見つけたらぜひ聴いてもらいたいおすすめです。棺桶に持って生きたいCDのひとつです。ちなみにこのアルバムの他に晩年のロイ・オービソンの歌声が聴けるのは、彼が参加した覆面バンド、トラベリング・ウィルベリーズや、87年にヴァージン・レコードから発売されたベストアルバム「イン・ドリームス」、などです。

音楽は理屈ではなく感覚だ。ストレートにハートを刺激する彼の声が、それを証明している。

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